利用可能なレンズ
ユニバーサルレーザシステムズは、レーザー加工できるあらゆる素材のレーザー切断、彫刻、またはレーザーマーキングにおいて、最高の仕上がりを達成するための様々なレンズを提供しています。
レーザー加工用のレンズ選択には、主に考慮すべきことが2点あります。焦点スポットサイズと焦点深度です。
- 焦点スポットサイズ とは、集光したレーザービームの大多数のエネルギーが凝縮される、レンズの焦点面でのエリア径を測ったものです。集光スポットサイズが小さくなればなるほど、レーザーエネルギー密度は高くなります。
- 焦点深度とは、焦点面からレンズが偏差するまでの交差を測ったものです。集光深度がより大きくなると、焦点スポットサイズが焦点面から拡がりを持ってよりスローなレートで増加します。
素材加工アプリケーションで、より高いパワー密度と小さな焦点スポットサイズが必要な場合、焦点スポットサイズと焦点深度の間のトレードオフが発生します。これが起こると、材料表面は平坦を維持して、そして焦点面付近に正確に位置決めされていなければなりません。焦点深度がより大きいレンズは、焦点面からのより大きな拡がりに対応できますが、エネルギー密度が全体として低下します
このような特性は、加工要件で考慮される必要がある、焦点距離も決定します。焦点距離とは、最後の集光レンズからエリア、つまり集光スポットサイズが最も小さくなる、焦点面とも呼ばれるところまでの距離です。
ユニバーサルのモジュール構造では、お客様のアプリケーションや素材ニーズによって簡単に変更可能な4つのレンズを提供しています。
- HPDFOTM(高パワー密度集光オプティクス)‐この独自のレンズアッセンブリーは、50mm(2インチ)の標準レンズでは達成できない、非常に小さい集光スポットと高エネルギー密度提供します。これは、CO2レーザーで、金属の直接マーキングをおこなうために十分なエネルギー密度をもたらします。小さいスポットサイズでは、薄い素材(0.060インチまたは1.5ミリ以下)の効率的なレーザー切断用の狭い切り口もできます。
- 2.0レンズ‐これは最も万能なレンズです。これは、多くのレーザー切断、彫刻およびマーキングアプリケーションに最適な、バランスのとれた集光スポットサイズ、焦点深度および焦点距離をもっています。
- 3.0レンズ(ILSプラットフォームのみ)‐このレンズはより大きな焦点深度と、比較的低いエネルギー密度を持ちます。このレンズは、一定のスポットサイズを保ちながら焦点からより大きな拡がりに対応できますが、全体的なエネルギーは低減されます。
- 4.0レンズ(PLS6MWのみ) - このレンズは元も大きな焦点深度と焦点距離を持ちます。