HPDFO™(ハイパワー高密度集積レンズ)
ユニバーサル製品をご利用いただくと、お客様は、レーザーマーキングおよびレーザー彫刻の解像度を大幅に向上させ、一部の金属に直接マーキングし、CO2レーザーシステムで切断可能な材料の種類を増やすことができます。これを可能にしているのは、標準レンズでは不可能な非常に小さな領域にレーザーのエネルギーを収束させる、ユニバーサルの特許取得済みHPDFO™(ハイパワー高密度集束レンズ)です。この技術は多くの業種で応用でき、お客様には次のようなメリットがあります。
- 解像度の大幅な増加
多彩な材料に非常に細かい模様をレーザー切断、彫刻、またはマーキングできます。 - 高いパワー密度
通常は、非常に高いレーザー出力でしか加工できないような材料の加工が可能になります。 - 構成の柔軟性
ユニバーサルのシステムは、HPDFOまたはレンズの標準的な組み合わせを使用するようにすばやく再構成できるため、高い解像度とスループットが実現します。
解像度の増加
HPDFOでは焦点が小さくなるため、多くの材料でマークと切断幅が小さくなります。これにより、解像度を大幅に増加させて非常に高い精度を実現できます。
HPDFOの焦点が小さいと、ラスターマーキング用途においてもメリットがあります。各ラスターラインに含まれているグラフィック情報のオーバーラップが減り、それによって実効解像度が向上します。これは、拡大したときに判読できなければならない非常に細かなグラフィックやマーキングを作成したい場合に特に有効です。
パワー密度の増加
HPDFOで生成される焦点はサイズが小さいため、すべてのレーザーエネルギーが収束され、焦点でのパワー密度が大幅に増加します。これにより、スチールやチタンなどの材料に直接マーキングすることができます。HPDFOを使わずに直接マーキングしようとすると、特殊なマーキング化合物、非常に高いレーザー出力、またはファイバーレーザーなどの波長の異なるレーザーが必要になり、CO2レーザーを使用する場合よりもはるかに高いコストがかかります。たとえば、HPDFOを使用した150Wのレーザー構成では、1,000W以上を使用するシステムと同等のパワー密度が得られます。この特許取得済みオプションを使用することで、CO2レーザーシステムを使用できる範囲が大幅に広がり、このオプションがない場合に比べて、非常に多くの材料をCO2のみのシステムで効果的に加工することができます。
保守コストの削減
HPDFOレンズキットは小型の光学部品で構成されており、かつ上記の利点をすべて活用できます。これによって、さらにいくつかの利点があります。光学系が小型化されていることで、レーザーシステムの費用とそれに関連する保守コストが下がります。また、小型化されることでキャリッジの質量と重量が軽くなるため、加速と減速のスピードが上がるとともに、角での動きの制御能力が向上し、加工品質がさらに向上します。最後に、光学系の配置がコンパクトになることで、システム内の鏡とレンズの表面が汚れるリスクが減り、光学系保護など、その他のユニバーサル独自の技術の効果が高まります。