レーザーシステムのユーザーインターフェイス
ユニバーサルコントロールパネル(UCP)とレーザーシステムマネージャー(LSM)は、ユニバーサルのレーザーシステムを制御するユーザーインターフェイスです。いずれのユーザーインターフェイスも使いやすく構成されているため、誰でもプロ品質の完成品を作り出すことができます。プリンタドライバと、グラフィックデザインをアップロードするための直接インポート機能はどちらにも用意されています。また、数百種類の材料に対して最適なレーザー加工設定値を算出するインテリジェント材料データベースもご利用いただけます。インテリジェント材料データベースでは、手作業で制御をオーバーライドしてレーザー加工の設定内容を調整することもできます。ユニバーサルコントロールパネル(UCP)とレーザーシステムマネージャー(LSM)には、設計ファイルのサンプルを何例も作成できる複製機能や、すべてのレーザー加工作業の加工時間を正確に計算できる見積り機能もあります。この2つのインターフェイスがもたらすメリットを一部ご紹介します。
- 使いやすさ
直感的で使いやすい設計が施されており、3つの簡単な手順で、レーザー切断、彫刻、マーキングを行うことができます。 - 高い生産性
時間を節約できるさまざまな機能のおかげで、レーザーシステムでの生産性を最大限に高めることができます。お手軽にご利用いただける 直接インポート、材料データベース、複製、加工時間の見積り、保管、整理などの機能をご用意しています。 - レーザー加工の柔軟性
手動制御機能を利用すると、特殊な材料や用途に合わせてそれぞれ異なるレーザー設定を入力することができるため、加工の柔軟性が極限にまで高められます。 - レーザー加工の品質
UCPとLSMはカメラレジストレーションオプションに対応しており、位置合わせに誤りがあったり伸縮したりしている材料に対して自動で補正を行い、正確な加工が行われるようにします。
ユニバーサルコントロールパネル(UCP)とレーザーシステムマネージャー(LSM)の仕組み
ユニバーサルレーザシステムズでは2種類のインターフェイスを提供しています。VLS、PLS、ILSの各プラットフォームに対応するUCPと、XLSプラットフォームに対応するLSMです。どちらのインターフェイスを使用しても、以下の3つの簡単な手順でレーザー加工を行うことができます。
- 1. 設計ファイルを印刷または直接インポートする。
- 2. 材料データベースから材料を選択して厚さを入力する。
- 3. 「Start(開始)」を押す。
この合理的な作業フローに加えて、UCPとLSMには、生産性、ROI、柔軟性、品質を大いに高める優れた機能がいくつも用意されています。LSMには、セグメントの削減、ラインの簡略化と円滑化、切断面補正、ドリルモードとピアスモードなどの追加機能も搭載されています。
どちらのインターフェイスも多言語に対応しており、世界中のユーザーが簡単に使用できるようになっています。
使いやすさ
直感的で使いやすさを追求した設計が施されているユーザーインターフェイスです。これらのインターフェイスを使えば、レーザー加工を3つの手順で簡単に行うことができます。まず、設計ファイルをアップロードまたは印刷します。ほぼすべての設計ファイル形式を使用できます。次に、材料データベースから材料を選択して厚さを入力します。最適なレーザー設定がデータベースで自動的に計算されます。最後に「Start(開始)」を押してレーザー加工を開始します。
ユニバーサルでは、インターフェイスソフトウェアを定期的に更新しています。更新プログラムを3か月に一度アップロードしていますので、インターネット経由で入手することができます。
高い生産性
直接インポート
PDFおよびDXF形式の設計ファイルをUCPとLSMに直接インポートできます。LSMは、STLおよびGコード形式にも対応できます。直接インポート機能には、元の設計ファイルの完全性を保持できるという強みがあります。ここが、プリンタドライバに頼りきっている競合他社のレーザーシステムとは異なる点です。
インテリジェント材料データベース
インテリジェント材料データベースは、数百種類の材料に最適なレーザー設定を算出します。そのため、試行錯誤しながら設定を作る必要がなくなり、大幅な時間の短縮と材料の節約が叶います。材料データベースのウィンドウでは、適切な材料を簡単に選ぶこともできます。最適な設定値が自動的に算出されるため、プロ品質のレーザー加工品を仕上げることができます。
インテリジェント材料データベース - レーザー加工設定ページ
複製
あらゆる設計ファイルを複製して、レーザー加工面全体を埋め尽くすようにすることができます(以下の画像を参照)。グラフィックをアップロードして複製機能を選択するだけです。ユーザーは、特定の数だけ複製することも、加工面全体を埋め尽くすように複製することもできます。製造効率を最大限に高めるのに最適です。
一致した複製を使ってレーザー加工領域を満たす用途で複製されたガスケットのデザイン
見積り
見積り機能では、加工スループットをさまざまなレーザーシステム構成で比較できます。多様なプラットフォーム、レーザー出力値、スループット強化オプション(SuperSpeedTMなど)での見積りが可能で、特定のレーザー加工操作にとって最良のスループットが得られる構成内容を判断できます。この機能は投資利益率(ROI)を最大限に高める一助になります。
保管と整理
特別なレーザー加工を必要とするレーザー加工設定はすべて、今後使用するときに簡単に呼び出すことができるように保管・整理されます。当社のユーザーインターフェイスには、2,000個のファイルを保存することができます。また、ファイルを専用のEMF形式でエクスポートして、その他のユニバーサル製レーザーカッター、彫刻機、マーカーで使用することもできます。
レーザー加工の柔軟性
手動制御機能では、ユーザーが特定の材料や用途のレーザー設定を入力できます。手動制御を行うと、すべてのレーザー加工パラメータを個別に制御することができるため、加工の柔軟性が極限にまで高められます。
各レーザー加工のパラメータの完全制御を提供する手動制御のページ
レーザー加工の品質
ユーザーインターフェイスを使って機能を有効にするカメラレジストレーションオプションでは、加工を厳密に制御するために、材料に合わせてベクターパスとラスターストロークの調整を自動で行います。このオプションを使うと、材料にあらかじめ印刷されているグラフィックデザインと設計ファイルの位置が自動で調整され、材料にズレや伸縮があった場合は補正されます。これによってレーザー加工の精度が確実に向上します。